【11月】股関節を知り、効率的に動かそう!

【smaccが毎月1回発行している、ヨーガやマインドフルネスの健康法、薬膳やアーユルヴェーダ、季節のメニュー情報をお届けするニューズレターです】

smaccのセラピスト 佐高葵月代です。みなさん、お元気ですか? 札幌に住んで16年になりますが、今年ほど多くの雪虫を見たことがありません。勤務先の大通公園周辺は、窓を開けるのがためらわれるほどの大量発生です! 異常気象で桜が咲き始める地域もあるほどなので、私たち人間も、不調を感じるのはおかしくないのかもしれないですね。

冒頭の写真は、10月の終わりに北海道大学構内のイチョウ並木です。次の写真も、同じく構内の紅葉です。朝早かったのですが、たくさんの人で賑わっていました。青空に赤や黄が映えますね~。

綺麗な紅葉もあと少し楽しめそうです。今年は特に夏が長かったので、秋が短く感じます。秋らしいお天気のもと、お散歩を楽しみたいものです。

散歩を楽しむにも足腰がしんどいと、面倒に感じますよね。今月は下半身の要ともいえる股関節の働きを知り、緩め鍛えるちょっとハードな動きにチャレンジです。ところでみなさん、股関節はどこにあるかご存知ですか? 立って膝を曲げながら片足を前に上げた時に、ズボンにしわが寄る部分の真ん中あたりです。下記の図をご覧ください。

体内には、およそ200個以上もの関節があります。中でも一番大きいのが、股関節です。股関節と関わる筋肉は、大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋群、お尻の大臀筋などの大きな筋肉の他、全部で20以上もの筋肉が股関節を稼働させています。股関節は可動域が広いうえ立体的に動く関節なので、関わる筋肉はそれだけ大きくなるわけです。

私たちの骨格は、もともと立って動き回るようにできており、重力が加わると自動的に筋肉が働いて姿勢を保ちます。坐る時間が長くなると、このメカニズムが狂い、正しい姿勢を保つのが難しくなるため、不調も出やすくなります。立つ、動く、姿勢を支える役目を果たすのが股関節なのです。在宅ワークなどで坐る時間が長い人は、とくに衰えに要注意です。

  1. 四つん這いの形になります。足の指は立てないように。
  2. ワンコがおしっこをするときのように(たとえがイマイチでごめんなさい!)、左足を膝を曲げたまま横に上げます。この時、重心を少し右に傾けるとやりやすいです。
  3. 膝と足首の位置を、できるだけ床と平行に保ちながら、足の付け根から回します。
  4. 5~10回ほど回したら、逆回転で回します。終わったら足を下げて、右側も同様に行います。
  5. 終わったら仰向けでしっかりと休みます。

長めの散歩で下半身が疲れるという方、ぜひやってみてくださいね。身体が冷えている時にやると、一気に温まりますよ! ただしやりすぎは禁物です。ガンガン鍛えるのではなく、毎日地道に動かしてあげるのが一番です。

※股関節が痛い方は、無理に回さないでください。
※身体の声に耳を傾け、自己責任のもとに行ってください。

Seasonal Food & Recipes

今月の食材はりんごです。私は青森県出身なので、子供のころからりんごは大好きです。あまりにも身近過ぎて、ニューズレターで取り上げるのは今回が初。みなさんは、りんごはお好きですか?

りんご生産量の日本一は青森県で、2019年のデータでは全国シェア58.4%。2位の長野県、3位の岩手県の3県あわせて、国内生産量の約83%を生産しています。

りんごはヨーロッパでは4000年前から栽培されていたと言われています。日本に入ってきたのは、奈良時代に中国から伝わり、食用とされました。当時は小粒のものが多かったようですが、現在のようなりんごが本格的に栽培されるようになったのは明治以降です。品種改良などされて、ずいぶん種類も豊富になりました。

りんごの薬膳的な効能は、胃腸の不調を整えたり、便秘改善の効果が期待できるところ。体の余分な熱を冷まして潤す働きがあるので、口の乾きや二日酔いなどにも良いとされます。身体の乾燥予防にもりんごはお勧めです。寒く乾燥する時期の便秘にも効果がありそうですね。

りんごの薬膳での食性は平性です。冷え性の方も暑がりの方も気にせず食べられる食材です。調理法でも食性が変わりますので、冷えが気になる方はコンポートなどの加熱調理で、温める効果のあるシナモンと一緒に摂ると良いでしょう。

身体に熱がこもっている時は、冷やして食べてもよいでしょう。子供の頃に熱を出すと、母がりんごをすり下ろしてくれたのを思い出します。熱さで食欲もない時に、甘酸っぱいりんごがとても美味しく感じたものです。

疲れを感じた時に食べるりんごは、りんご酸、クエン酸等が疲労時のアルカリ性に偏った状態を中和する働きがあります。運動の後や登山のお供にも良さそうですね。

りんご酸は肉の繊維を柔らかくしてくれる効果があるので、よく焼肉のタレに入っていますね。唐揚げの下味に入れたり、丸ごと肉をローストするとき、りんごと玉ねぎをすり下ろしたものに一晩漬けておくとジューシーで柔らかくなりますよ! お試しくださいね。


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