アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
1月18日(土)、アドラー心理学研究会(アドけん)第10回目の勉強会を開催しました。今回は初参加の方3名を含み、総勢12名で勇気づけを学びました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
テーマは「劣等感はなぜ生まれるか??アドラー心理学の前向きな捉え方」です。
アドラー心理学はかつて「劣等感の心理学」と言われていた時代もあったようですが、現代アドラー心理学では、劣等感は「目標を追求している時に感じるもの」ぐらいに捉えられています。ただ、私自身がこの劣等感をネガティブに捉えない考え方に衝撃を受けた体験から、ぜひみなさんともこの感覚をシェアしたいと思い、今回テーマに掲げました。
劣等感というと、「誰かと自分を比較して、自分が劣っている」と感じがちですが、実は自分が理想としている自分(目標としている自分)と、現実の自分を比較して、現実の自分とのギャップを感じることなんです。アドラー心理学では、理想の人生に向かって目標追求をしていると考えているので、目標追求をしている限り、劣等感を感じるのは、あたりまえと考えます。つまり、理想や目標が高ければ高いほど、劣等感が強くなるケースもあるのです。
このように考えると、劣等感は醜い感情などではなく、「努力をしている証」と考えられるかもしれませんね。私自身、以前は人前では話すのが苦手だったり、声が小さいのがコンプレックスでした。しかし、人の集まる場所での自己紹介では一番に名乗りを上げたり、仕事でのプレゼンテーションを工夫したりと、長年努力もしてきました。
そうしているうちに、努力が楽しくなってきて、さほど辛いと思わなくなりました。今では積極的に人前で話せるようになりました。時間はかかりましたが、努力している中で「楽しみ」の感覚が少しずつ育まれていったような気がしています。
勉強会では、参加者の皆さんからも劣等感克服法や、その捉え方が積極的に話され、とても活気のある時間を過ごすことができました。
さて、次回は、勇気づけやライフ・スタイルと並んで、アドラー心理学の根幹理論である「共同体感覚」について考えてみます。テーマは「あなたと私をつなぐ、共同体感覚」です。なぜ社会で孤立する人が出てくるのか、自分が会社や学校になじめないのはなぜか、というところにも迫る内容になりそうです。
以降のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第11回 2月15日(土) 13:30?16:30 研修室4
第12回 3月15日(土) 13:30?16:30 研修室3
第13回 4月19日(土) 13:30?16:30 研修室3
心理学の知識がなくても、どなたでも参加できますので、下記の研究会のページをご覧いただき、お申し込みください。ご参加をお待ちしています!
https://smacc.jp/adler/
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