【5月】毒出しの春!

こんにちは。smaccのヨーガ・セラピスト佐高 葵月代です。やっと春が来て桜が咲いたと思ったら、札幌は例年に比べて風が強い日が多いですね。気温も乱高下しているので、暖かい春はもう少し先になりそうです。みなさん、お元気ですか?

依然コロナ禍が続きますが、近所の桜は季節が来ると咲いてくれます。少しだけ、桜のおすそ分けです。4月下旬に撮影したものです。

さて、今月は「毒出し」のお話です。アーユルヴェーダでは毒素のことを「アーマ」と呼んでいて、心と身体にたまるとされています。この時期は、冬の寒い時期を乗り越える体力を温存するためにためていた、余分なエネルギーの燃えカスを排出するのには、もってこいの季節です。運動をしたり、散歩をするなどして、多少汗をかくことで、アーマを排出しやすくなります。ほかにも、ゆっくりお風呂に入ることや、オイルマッサージもアーマをためない習慣です。

アーマはアグニ(消化力)の低下のため、血液や消化管内に蓄積した未消化物が毒素となると考えます。消化や代謝はとても大事なこと。滞ると体内の弱いところに蓄積して、便秘、肥満、老化、心身の不調にも影響を及ぼします。アーマが溜まってきた時のわかりやすいサインは、消化力の低下、便秘、倦怠感や疲労感など。朝食にパンを食べる習慣がある方は、ご飯やお粥に変えるだけでも消化の負担が減ります。日中、白湯を飲むのも効果的です。食事で気を付けるポイントは、規則正しく、消化に良いものを、腹八分目に食べること。これは、日本でも昔からよく言われていることですね。免疫力を落とさないよう、春の毒出しはしっかりとしておきましょう。

アーマは心にも溜まります。人のことを羨んだり、自己否定が強くなったり、イライラが続くとアーマが溜まってきたサイン。安心して話せる人と会話をしたり、勇気づけられる本を読んだり、自分を大切にする時間を持ちましょう。

アーマが溜まった時にお勧めしたいのが、「トリカトゥ」というスパイスです。

「トリカトゥ」とは、サンスクリット語で「3」を意味する「tri」と、「辛い」を意味する「katu」からつけられた名前で、黒こしょう(ブラックペッパー)と長こしょう(ヒハツ、ロングペッパー、ピッパリなどとも呼ばれる)、粉末乾燥生姜(ジンジャー)の辛味をもつ3種のスパイスを1:1:1の割合でブレンドしています。

主な効能は、消化力を高める、体を温める、解毒作用、脂肪分解などで、インドでは定番のスパイスです。花粉症の目のかゆみ、鼻水、鼻詰まりなど、うっとおしい症状にも効果が期待されます。身体が温まり代謝が良くなって、水分調整がされ、症状が緩和する作用があります。ただし、薬ではないので過剰な摂取などせず、白湯とともに空腹時に少しずつ取り入れるのがお勧めです。

3年前、初めてシラカバのアレルギー症状が出て、目のかゆみと鼻づまりを体験しました。この時、トリカトゥを思い出して摂ったところ、だいぶ楽になりました。私はカパが強い体質なので、このスパイスが合っていたのだと思います。多少汗をかく運動(私の場合は、普段より少し負荷の高いヨーガをしました)、呼吸法、十分な睡眠を心掛けました。

これまではインドからトリカトゥを取り寄せていましたが、日本でも販売をしているところがいくつかありました。石垣島でハーブやスパイスを育てて販売している、「もだま工房」さんにもありました。
ご参考までに。⇒もだま工房さんのサイトはこちら

繰り返しますが、薬ではないので、劇的な効果は期待しないでくださいね。免疫力高める生活を心掛けるのも大事です!

みなさん、素敵な連休になりますように。


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