【8月】 「白湯飲み」と「舌苔取り」


 

※この記事は、ヨーガ・セラピーのセッションを受けている方に毎月配布しているニューズレターのコラムの拡張版です。旬の食材の紹介や、ヨーガのことなど徒然に書いています。

暑くなってきて代謝が上がってきた方も多いと思います。みなさん、冷たいもの摂りすぎていませんか?!
今月は、簡単でお金もかからない、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)のデトックス法を2つご紹介します。

ひとつめは、「白湯(さゆ)飲み」です。
2年前ぐらい前に、「白湯飲みダイエット」で、白湯が巷で流行したので、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。確かに白湯を飲むと体が温まるので、代謝が良くなったりお腹が温まったりして、便秘や下痢、冷え症が治る方も多いようです。

熱い飲み物なので、冬に最適と思われるかもしれませんが、夏にもお勧めです! 実は夏は冷たいものを摂取する機会も多いうえ、冷房や気温の変化で身体が冷える時期でもあるのです。この時期に身体の芯に冷えをためないよう、白湯を飲んで身体を温める習慣を付けておくと、夏風邪をひきにくくなったり、冷えによる便秘予防にもなります。夏から秋へ季節が変わる頃は、身体が楽に感じるかもしれません。

アーユルヴェーダでは、白湯は体質により飲み方や温度まで決められていますが、どなたでもこの3つのポイントを守って飲めば、効果が実感できると思います。

(1)やかんで沸騰させたお湯を、自然に冷ます
沸騰してから、できれば5分ぐらいゆるく沸騰した状態を保つと、より精度の高い白湯が出来上がります。

(2)起きがけの1杯がもっとも効果的!
朝一番の飲みものを白湯にするのがお勧めです。
60度ぐらいに自然に冷ましたものを、すするように飲みます。
すぐに冷やしたいからといって、氷を入れたりしないように!
朝のシャワーが習慣の方もいらっしゃると思いますが、その時は温かいお湯を浴びますよね。それと一緒で、起きがけの白湯は、内臓へのシャワーだと思うと、気持ちよく飲めると思います。

(3)飲む量は1日800ml程度
効果を実感できたからといって、飲みすぎるとミネラルなども排出してしまうので、マグカップ3?4杯程度にしましょう。

よく「一度沸かした白湯を、冷めたら再沸騰してもいいのですか?」と聞かれます。できればその都度新しい水で沸かすのが理想的なのですが、私は小ぶりの保温ポットに入れておいて、1日に何回かに分けて飲むようにしています。朝作った白湯が、夕方でも適温で保温されていて、飲みやすいですよ。

デトックス法のふたつ目は「舌苔(ぜったい)取り」です。
白湯を飲んで、たまに「味がまずい」とか「苦い」とおっしゃる方がいらっしゃいます。そんな時は毒素がたまっているかもしれません。

起きがけに、鏡の前で舌を出してみてください。薄いピンク色が健康な舌ですが、真っ白だったり、黄色っぽかったり、茶色くなっている方は、舌苔が溜まっている状態です。

アーユルヴェーダでは、アーマとよばれる毒素が、夜の睡眠中に血液を通って舌の表面に浮上して舌苔として付着するとされています。これを朝一番に除去すると、味覚が変わる方もいるほど、スッキリ感が味わえます。

専用のタンスクレーパーもありますが、ティースプーンでも簡単にできます。
スプーンのエッジを使って、舌の奥から先端に向かって、優しくこすります。こすりすぎないよう、気を付けてください。取れた苔は吐きだして、すぐにうがいをします。

舌磨きは、朝1回で十分です。この後に白湯を飲むと味が柔らかく感じたり、甘く感じたりするかもしれませんね。簡単にできるので、夏のデトックス習慣に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

※今月のお勧めレシピは、インド風 ムング豆とニンジンのサラダです。
別記事としてUPしているので、こちらをご覧ください。


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